リッツカールトン日光のレストランは4つ。洋食のレークハウスに、日本料理、鮨、そして鉄板焼。
ホテルの予約と同時に、鉄板焼の予約を入れましたがその時点で満席。キャンセル待ちを入れていましたが、なかなか降りてこず、チェックイン時にも確認して頂いたけれどあいにく満席。今回は日本料理かな・・・と思っていたとき、お部屋に内線が。
「先ほどお客様から鉄板焼の予約のキャンセルが出ました。17時からだとご案内可能ですがいかがしますか?」
「是非、よろしくお願いします!」
もう完全に諦めていたときにこのオファーがあり、飛び上がって喜びました。2つ返事でお願いしたものの、なかなかの時間の早さ。早々に温泉に入り、浴衣姿で日本料理レストランへ。そう、リッツ日光で日本料理・寿司・鉄板焼で食事をする場合は浴衣でもOKなのです。レークハウスはNGなので要注意。
時間は17時、外はまだこんなに明るい。
鹿沼組子を存分に使用した回廊を通り抜け、受付へ。
鉄板焼の席へ。
さすがこの時間、本日1組目のチェックイン。組子の格子越しに、青々としたお庭が透けて見える。シェフが慌ただしく準備をしています。
カウンターに向かって横並びに座席が設けられ、6人まで座ることができます。黒い仕切りの向こう側にももう1つ鉄板があり、合計12名まで収容可能なのかな?
驚いたのがなんと2名で一つの鉄板を貸し切り・・・コロナ対策として1回1組だけのゲストにしているとのこと。それは予約がなかなか落ちてくるはずがない。必然的にシェフも貸し切りです。こんな贅沢なこと、あるのでしょうか。
まずは生ビール(エビス)。きれいな小麦色!温泉上がりにうすはりのグラスで飲むビールは最高にきまってます!
鉄板焼きの食事はコースのみ。白根or男体といういずれかのコースで、予約確定時点でコースの選択を依頼されました。
いずれのコースも確か品数は同じ。鮮魚が鮑になったり、松茸があったり、と男体の方が素材がワンランクアップ、贅沢になります。今回は男体をチョイス。
カウンターでの食事、ライブ感もあり楽しいですよね。シェフの手捌きにもただただ感心します。それに、今回は貸し切りゆえ、つきっきりでお話をしながら食事ができるという。
本鮪中トロ 栃木県産 茄子 ビーツ ブルーベリー
海なし県に来て初っ端の食事がマグロの中トロです。これまたいい具合に脂の乗った、甘味の強いトロ。それにブルーベリーが脂を切ってくれていい感じ。ナスの食感とのバランスもグッド。
これから鉄板で焼いていただく、贅を尽くした食材たち。ワクワクが込み上げてくる。
たっぷりの松茸と栃木軍鶏を耐熱ラップで包み、鉄板で包み焼き。ラップがすぐに溶けてしまいそうでヒヤヒヤしますが、全く溶けないどころかいい具合に蒸し焼きにされていきます。
松茸と栃木軍鶏のパピヨット 青木きのこ園の茸
ラップを開けると、ふわっと広がる松茸の豊かな香りが・・・!
お次は蝦夷鮑。立派で新鮮です。
北海道 蝦夷鮑 ブルゴーニュ風 海老原ファーム おかひじき
火入れが絶妙で歯触りが抜群。エスカルゴバターと磯の香りが相まって、酒が止まりません。
贅沢してバチが当たりそう。お酒はスパークリング日本酒。
奥にはココットの準備が。
那須 瑞穂農場 黒毛和牛
フィレ 40g サーロイン 60g
いい意味で味の想像がつくお肉。噛まなくても食べられそうな、柔らかくて甘い脂のお肉。
3種類の味付けで楽しめます。奥から玉ねぎのタレ、醤油ベースのタレ、わさび塩。
玉ねぎのタレはもちろんシェフオリジナルで、朝食のローストビーフにかかっているものと同じだと仰っていたような…どれも甲乙つけがたい美味しさ。
栃木県産 舞茸と彩り野菜のココット焼き
彩りの良いお野菜がたくさん!それに負けじと舞茸もかなりの量。食べても食べても無くなりませんが、野菜とキノコだと罪悪感もゼロ〜。
シメの時間。
ガーリックライス
にら コンソメ出汁 香の物 赤出汁
このタイミングでの汁物は染み渡ります。ガーリックライスは牛脂のうまみとにんにくの香りのコンビネーションがグッときます。食べ進めたところで別途コンソメ出汁をかけてもらえるお楽しみ付き。2度楽しめます。
ここで次のゲストの方がいらっしゃったようで、日本料理のエリアに席を移動。一組しか入れないオペレーションだと、仕方ないのだろうなあと。
時間はまだ18時半すぎ。日本料理レストランはほぼゲストがおらず、貸し切りに近い状態です。
スタッフさんに聞いたところ、レークハウスは本日含めかなりの予約が入っているそう。
割引があるので…と仰っていましたが、日本料理や鮨、鉄板焼はレークハウスと比較してメニューもそこそこの値段がするものの、ステータスの割引がないので納得するところもあります。
その分静かな食事ができることがメリットです!
阿部梨園 和梨のコンポート 生姜のパンナコッタ フェンネルのグラニテ
季節の和梨を使ったコンポートに、フェンネルのグラニテ。甘い香りが特徴のフェンネルですが、グラニテは食を締めくくるにぴったりのサッパリした甘み。これにて鉄板焼ディナー終了。
リッツカールトン日光のレストランは、寿司・鉄板焼・日本料理・レークハウスの4種類。
前回と今回の滞在で日本料理以外の食事を楽しみましたが、個人的には鉄板焼がナンバーワン。
鉄板焼では2回転、多いときは3回転することもあるようですが、その分忙しなかったことは事実。満席とは言わず、両端の席に1組ずつ受け付けて、もう少しゆっくり食事はできないかな?と思いましたがホテル側の理由もあるのでしょう。それにこの満足感は貸し切りだったこともあるかもと考えると、べつに悪くないのかも。
次の再訪が楽しみになる夜でした。
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