江之浦リトリート凛門(Enoura retreat rimon)ビュースイート宿泊記

ホテルステイ

ここ数年、たびたび耳にするワード「リトリート」。ふんわりとしたイメージは湧くけれども、一体何なのかはよくわかりません。そんなリトリートという名前のつく宿に滞在して参りました。

宿の最寄りはJR真鶴駅。東京からは東海道線で向かうことになります。真鶴駅からは車で約10分ほどで宿に到着。様々な媒体で見かける、あの『小田原文化財団 江之浦測候所』のすぐ近くに位置しています。

到着すると早々に建物からスタッフの方がお出迎えしてくれました。

入るなり目に優しい雰囲気のレセプション。和の雰囲気を大切にしながらも現代風に昇華されてます。こちらを通り抜け、案内されたのはテラス。

後日の写真なので雨粒がついています

目に飛び込むこの景色に圧倒され、前のめりにテラスへ。

相模湾を一望できるテラスでチェックイン。

あいにく雲が多いですが、それでも圧倒される眺め!

別荘地でもあるこのエリア、心地のいい風とともに穏やかな時間が流れています。みかんの季節には実をつけた木々が楽しめることでしょう。テラスの植木にも柑橘が。

ウェルカムシャンパン。予想していなかったので嬉しいサプライズです。目の前にボトルから注いでいただき、当たり前かもしれないけどちゃんとしてる〜。

ウェルカムフードはバナナケーキと、シャインマスカット。バナナケーキはタイミングを合わせて焼き上がったもので、ほかほかで美味しい!チェックインという作業の時間が、贅沢な時間に様変わり。

エントランス・テラス・レストラン等の主要な施設は3階。そして今回予約をしたのは4階にある「ビュースイート」。4階は1部屋だけのペントハウス!です。ワクワクしながらお部屋に入ると・・・

素敵な空間が広がっていました。57平米という広々した空間と半円の弧を描いた高い天井が相まって、かなりの開放感。とりあえずあらゆる場所の照明をつけましたが、ベッドの下のライティングだけは消してあるほうが好みかな。

そしてこの部屋の一番の売りは、景色なのでしょう。窓側に目をやると大きな窓と広大な景色。ちなみに他にも同程度の広さのお部屋はありますが、こちらの方が上の階ということもあり、景色の違いが主な価格差なのかな?と。

リトリートした後にテラスで涼むのにぴったり。

文字通り、相模湾を独り占め。

小さなお子さんがいると目を離さない方がよさそう。かといって下手に高い柵が設置されないことを祈ります。

窓の横にはパネルシェードの冷暖房が。初めて見ました。

ベッドの逆側にはソファとテーブルが。ベッドは2つしかないけれど、グループで宿泊しても楽しそう。エクストラベッドもあるのかな?

壁に沿って収納もしっかりと。高さがしっかりあるので、コートをかけても下にものを置けるだけの十分な余裕がありました。

コーヒーは全自動で豆から淹れるやつ。先日宿泊した軽井沢のひらまつもそうでしたが、豆を挽いて飲むコーヒーは贅沢ですよね。リトリートっぽさがあります。ネスプレッソはそれはそれで美味しいのですが。

冷蔵庫の中には2種類のお茶に、瓶入りのお水。瓶入りのお水、贅沢なのでワタクシ大好きです。こだわりのお茶は、体にひっかかることなく、隅々まで染み渡る美味しさ。あっという間に飲み切ってしまったのですが、ターンダウンの時にしっかり補充してくださりありがたい。HARIOのボトルもなかなか使いやすくて欲しくなりました。でも家で使うにはちょっと小さいんだよねえ。

引き出しには紅茶やドリップコーヒー。凛門のロゴ入りオリジナルです。コーヒーカップは波佐見、グラスはスガハラ、カトラリーはクチポール。

BOSEのスピーカーと、江之浦測候所を設計した杉本博司氏の書籍。

ウェットエリアは比較的コンパクト。シングルシンクですが、機能的に作られています。

入浴剤として各種ハーブを用意して下さいました。これ、何気にかなりの感動です。入浴剤を用意しているホテルは少なく無いですが、ほとんどが人工的な入浴剤や、バスソルトですよね。

高級ホテルであっても規模の大きいホテルだとそれは当然というか仕方のないことだと思うのですが、(おそらく紅茶にしても良いであろう)ハーブを入浴剤として用意するのって相当贅沢だし、嬉しかったです。このあたりは小さなホテルだからできることなのでしょう。

スキンケアは「SKINTHEQUE&LAB」

検索しても出てこなかったので、こちらのオリジナルかもしれません。

引き出しにはそのほかアメニティがきれいに収納。お風呂用でしょうが、薄手帆布のバッグもあります。こちらにも使い切りスキンケアがあったので、頂いて帰りました。きれいなパッケージで感動。

作務衣のような館内着に、靴下。いずれも厚手で、最初ゴワゴワすると感じるかもしれませんが、それが逆に扱いやすくてよかった。欲しくなったけど、洗濯機の容量を食いそうと思ってしまう、小市民です。

湯船もしゅっとしたデザイン性の高いもの。

目線を下げると・・・

当然良い眺め。

シャンプー・コンディショナー類は、ミレニアムオーガニックス。イタリアの会社だそう。さっぱりとした使用感。

スパエリア

凛門の売りであるウェルネスエリアはB1階。大小の浴場と、ルフロという少し変わった砂利石が敷き詰められたミスト岩盤浴、そして湯上がりの静養室が設けられています。

大浴場は男女で時間によって入れ替えをしているよう。ルフロは着衣なため、混浴です。写真は大きい方のお風呂ですが、個人的には小さい方のお風呂がとても落ち着いて好みでした。脱衣所にはスキンケアもあるので、楽ちんです。

湯上がり・ルフロあがりはフレーバーウォーターをたくさんのんで、静養室でクールダウン。かなり最高です。何度か繰り返したおかげか、夜はかなりぐっすり寝ることができました。

宿泊なしのビジター利用もできるようで、その場合はランチ付きだそうです〜。

ディナー

夕涼みをしながらアペリティフ。ルフロ湯治の後のビールは最高です。チョイスしたのは、開成にあるガラパゴレーシングという地ビール。

客室やスパはさることながら、最も感動したのは食事でした。何も考えず「食事付きのプランで宿泊」というスタート地点だったので、図らずも感動しました。

「処暑の生薬スープ」

「目一鯛の蕪蒸し」

「焼き胡麻豆腐」

「赤かますと松茸」

「戻り鰹炭火焼き」

お刺身の盛り合わせ

「伊勢海老の具足煮」

「相州和牛薪焼焼き」

「十六穀米ごはん」

「カボチャのティラミス、焼き大福」

配膳のペースは少々ゆっくりめでしたが、料理長の出来立てを食べて欲しいという気持ちが強く伝わってくるものばかり。加えて、どの献立をとっても期待を上回るような美味しさで、ただただ感動しっぱなしのディナーでした。このディナーがいただけるのは、宿泊した人だけの特権ですね。

部屋に戻ると、ターンダウンがされていました。実は部屋にはテレビがありません。静寂の中、いつの間にかぐっすりと寝てしまいました。

朝食〜チェックアウト

翌日はあいにくの曇り空。

それでも素敵な場所は、変わらず素敵です。

昨日堪能した、Le Froのおかげかぐっすり快眠。寝起きが悪いのはいつものこと。朝風呂に入りたいところですが、ギリギリまで寝てしまいました。

顔を洗って3階の朝食会場へ。

まず頂いたのはオレンジジュース。濃縮還元とは違う、自然な甘味に体がじんわり目覚める感覚。

サラダにヨーグルト。歯触りのいいお野菜を堪能したのは言うまでもありませんが、このドレッシングがかなり印象的。昆布の旨味がしっかりと出たドレッシングで、しょっぱくもなくてただただドレッシングが美味しい。ドレッシングってかけすぎてしょっぱくなったりと塩梅が難しいんですよね。でもこのドレッシングはそんな心配はなく、ちょうど良く美味しい。

これだけの品数を作るのってどれだけ大変なことか。しかもそれぞれの完成度が高いという・・。

プロ意識を感じられるプレゼンテーションとお料理の味わいは至高です。小規模な施設ですが、コロナ禍ということもありそれでも部屋数を絞って営業しているそう。少数のゲストのためだけに、これだけのものを作るって感動ものです。私なら間違いなく手を抜きます。

卵料理はチョイス可能。私はだし巻き卵を頼みましたが、当然最高です。

最後は水菓子。さっぱり、そしてひっくり返りそうなくらい満腹。

ぐっすりお昼寝を・・・といいたいところですが、時間には限りがあります。

かつて深夜に放映されていた弾丸トラベラーを思い出しながら、大浴場に直行。お風呂とルフロを楽しみました。

ロビーにはお土産コーナーもあり。お部屋に置いてあった館内着や下駄など、気に入ったものはこちらで購入可能です。

雨の中、ホテルを出発。リトリートという名前にひよって、「かなり健康志向な食事が出てくるかも」「お酒は飲めない?」など、訪問前はちょっと心配していましたが、そんな心配は無用。私のようなだらしない酒飲みもリラックスして充分に楽しめるホテルでした。もちろん、リトリートを目的とした滞在を楽しむのにもぴったり。

また、スタッフのみなさんのホスピタリティは目を見張るものがありました。まるで某リゾートのような、こなれた上品な接客、そして先回りして心地よい時間を提供してもらえるホテルはなかなか出会えません。スタッフのみなさんの見る方向性が一致しているようで、なかなか良い経験をさせていただきました。

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