アートビオトープ那須(artbiotop) スイートヴィラ宿泊記 Part1

ホテルステイ

栃木県というと関東屈指の大自然を誇るエリアです。リッツカールトンができたこともあり「栃木といえば日光!」というホテル好きな方も多いと思いますが、ここ、那須町もまた、とても豊かで素晴らしい場所です。

その那須連峰の山麓に広大な敷地を持つ「アートビオトープ」は、多くのファンに惜しまれつつ閉館した「二期倶楽部」創業者、北山ひとみさんがプロデュースするリゾート。創業20周年を記念した文化事業であるレジデンスや工芸スタジオをベースに、2018年には、様々な媒体で特集される水庭が完成。そして2020年の10月には、建築家・坂茂さんによるスイートヴィラとレストランがオープンしました。

アートと自然が融合したこのリゾートは、栃木の自然を存分に堪能できると同時にひそやかに新しい感性を開かせてくれる滞在となりました。

時は7月、真夏の訪問。東京から車で向かいます。途中SAやお蕎麦屋を経由して、4時間ほどで到着。

坂をぐっとあがると、レセプション棟。お出迎えいただき、車を預けました。

チェックインはライブラリーラウンジにて。

壁一面にアート作品展示されています。

すぐそばには書籍の数々があり知的好奇心が満たされる空間。

チェックインをしながら、ウェルカムドリンクをいただきました。こちらの野草茶は20種類もの茶葉をブレンドしたという贅沢なもの。真夏の昼、体の隅々まで染み渡ります!

ライブラリーラウンジのすぐ後ろ側には、スイートヴィラ固有の「レストランμ(ミュー)」

遠くにうっすらと水庭を臨み、森の中で食事ができる場所。ディナーをいただきましたが、感動、とても美味しかった。もちろんランチも営業されています。

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チェックインが完了し、汗も引いたところでお部屋までご案内いただきます。アートビオトープ那須のスイートヴィラはそれぞれの客室が独立していて、その数15棟。小径を挟むように、点在しています。

客室は82.5平米とかなりゆったりした作り。

なんてことを聞いているとあっとういう間にお部屋につきました。一番奥にある客室です。

入り口を開けると温かみのある空間が広がっています。テラスまで伸びたルーバーが印象的な空間は、天井高も相まってかなり広々。

逆側から。スイートヴィラは斜面を活かし建てられているため、階段があるのです。なぜかわかりませんが、童心に戻った気持ちで、とてもワクワクして座ってみたりなんかして・・。一部の家具は、二期倶楽部から受け継いで使われているそう。

低めのベッドにデスクもあり、使いやすい作り。まくら側はガラス越しに自然光が入るようになっており、爽やかな目覚めが期待できます。

ベッドエリアとの境は使い勝手の良いデスクになっていますが、リビング側にはテレビが埋め込まれています。とはいうものの、地上波は見られずYouTubeなどを楽しむための液晶テレビのようです。普段からテレビはほとんど見ないので全く問題ありません。

全面に広がる窓ガラスからは色濃く輝く木々。部屋に居ながらして、森林浴気分。

窓はスライドになっているので、全て開放して抜け感を堪能することもできます。一旦部屋で涼んで汗が引いたら、やっぱりドアをスライドさせてみることにしました。もちろんたくさんの虫が遊びにきますが、それだけ自然を堪能できる贅沢な場所。自然の中に人間がお邪魔しているのです。ベープマットや虫よけもお部屋には用意されていましたが、ここまで自然だとなかなか効果を実感できず。

当然のように、お風呂場からも木々を堪能できる設計です。額縁のように切り取られた景色は、仕事に終われ毎日毎週酷使してしまっている目を癒やしてくれます。

また、脱衣エリアにはタオルウォーマーもありました。ターンダウンはありませんが、お風呂上りにかけておけばすぐに乾きますし、暖かくフカフカなタオルが気持ちいいです。今回は夏でしたが、冬だとより快適なこと間違いなしです。

到着にあわせてお湯を張って下さっていたようです。今すぐ飛び込みたいところですが、一通り写真を撮るまで我慢・・・

といいながら足だけ入ってしまいました。恥ずかしながらテラスに足跡が・・・

お風呂とテラスの仕切りもまた、開放することができるのです。まるで露天風呂。

シャンプーはケミカルフリーの「余」ブランド。大きなボトルではありますが、窪んだ部分にうまく納まっており、スッキリしています。

石けんは、シリアはアレッポでした。アートビオトープと印字された持ち帰り袋に入っています。とてもいいアイデアだと気に入ってお持ち帰りしました!ホテルのお部屋の石けんを使い切ることってなかなか無いと思いますし、かと言って持ち帰りづらい。置いて帰っても捨てられるだけで勿体無いなあと感じてる人は少なく無いと思います。ホテル側もきっと同じ気持ちかと・・。ローションはハトムギ化粧水で夏にぴったり、さっぱりした使用感です。

バスソルトに洗顔料の用意がありました。洗顔料はNIKISSIMO。火山灰白土を使用したオリジナルの洗顔料です。粒子が細かいからか泡立ちがよく、洗い上がりもバッチリ。

お水にお茶にコーヒーに・・・飲むものには困りません。最近では珍しさすら感じますが、エスプレッソマシンはなく、手で挽いてコーヒーを楽しむタイプでした。最近宿泊した中では軽井沢のひらまつにもミルと豆が用意されていましたが、たまにやってみるとなかなか楽しいです。

お茶やコーヒーのみならず、冷蔵庫内にはドリンクもたくさん用意されています。ありがたいことにビール含めこちらはコンプリメンタリー。気兼ねなくいただきます。ポテトチップスは夜食に・・・。

冷蔵庫の上にはBALMUDAのトースター。朝食の食パンは、こちらにてトースト。最近は色々なホテルで見かけますが、確かに美味しくできるように感じます。

自分で気軽に点てられる抹茶セットも。自然の音をBGMにテラスで楽しむのも素敵です。

さて、一通り部屋を堪能したので、ひとっ風呂あびることにします。

開けっ放しにした湯船に浸かりゆっくりと瞼を閉じると、鳥のさえずり、川のせせらぎ、草木のざわめきが聞こえます。癒されることはもちろんですが、感覚が研ぎ澄まされるような刺激を与えてくれる最高の時間。これこそが二期倶楽部の狙いかな、なんて考えながら時間は過ぎていきます。

気持ちよく汗をながしたところで、施設の隣接する那須を代表するスポット、水庭を見に行くことにしました。

次につづきます。