ローズウッド ルアンパバーン Waterfall Pool Villa 宿泊記 前編 / Rosewood Luang Prabang

ホテルステイ

ラオス・ルアンパバーン。

ラオス北部の山岳地帯に位置する古都。メコン川沿いに形成された半島に築かれ、1353年にラーンサーン王国の初代のファーグム王が首都と定めました。1995年にユネスコによって街全体が世界遺産に登録されており、歴史ある寺院や街並みが多く残っています。

東南アジアの他の都市と比べ日本での知名度はこれからですが、欧米の雑誌や新聞では毎年のように「世界で一番訪問したい都市」として上位にランクインしているそう。

とはいえあまり交通の便は良くなく、バンコク・スワンナプームからバンコクエアウェイズで向かいます。目的地に近づくにつれて雲が分厚くなり。予想通り、到着時は結構な豪雨。

空港職員総出で傘を差し、バスまで誘導されました。ほとんどが欧米の搭乗客でしたが、憂鬱な雨のはずが笑顔に変わります!かわいいお出迎え。私は2015年ぶりのルアンパバーンです。

スムーズにイミグレを通過すると、バゲージクレームにてRosewoodのスタッフの方が待っていてくれました。今回の出迎えは我々以外にもう1組いましたが、それぞれ別のスタッフが個別に対応して下さいました。移動に疲れていましたが、あたたかな笑顔に心が安らぐ。荷物をカートに載せ、空港の両替所に寄らせてもらって、送迎車へ。

車にはスナックと冷えたお水。タイミングをあわせて冷えたものを用意してくれる心遣い。スナックはドーナツと、バナナチップス。

名前入りのウェルカムレターとともにWi-Fiパスワードまで記載されていたのには驚き。さすがのローズウッドです。ものの15分でホテルに到着。ルアンパバーンのホテルの多くはダウンタウンにありますが、ここローズウッドは少し離れた場所に位置しています。

敷地内に入るとすぐそこはThe Great House.

白亜の建物は、ドラマに出てくるようなフレンチコロニアルで相当にラグジュアリーな雰囲気。

メインダイニングでもあるこちらでチェックインと、ホテルの説明を受けました。レセプションもすぐそばにあるので、食事のついでに色々な相談ができとても便利。ラオスの方も色々居らっしゃるでしょうが、スタッフのみんながとても笑顔で、そして穏やかで心が洗われる・・。何よりスタッフ同士が仲良しなのが伝わってきます。

ローゼルのお茶だったかな。

雨は少し弱まってきた。長雨に降られた瑞々しい木々がキラキラと輝いています。

メインプール。The Great Houseから見通しがいいですが、木に隠れたプールチェアがあったりガゼボも2箇所あり、リラックスして寛げそう。

部屋まではジャングルの中にあるトレイルを歩いているような。自然と対峙し、五感が研ぎ澄まされる。

リゾートを流れる小川の上に建つ、ELEPHANT BRIDGE BAR

数えきれないほどの象のモチーフと、この場所から橋が見えることにちなんでつけられた名前だとか。ここも、お部屋までの通り道。

バーでは川の音とともにお酒が楽しめる。小川というには結構な水量。右手の2階立ての建屋は客室。

部屋にもよりますが、階段のアップダウンも多く、もちろん生き物の営みも。自然に囲まれたホテルというより、自然に包まれたホテルという表現が適切な気がします。今回滞在するお部屋までは3分ほどでしょうか。予約していた Waterfall Pool Villaに到着です!

いいですね!ローズウッドらしい華やかさを全面に感じられるインテリア。建築やインテリアデザインは全て、ビル・ベンズレー。

滞在前に写真を見る限りは激しめなデザイン・・・で落ち着けないんじゃないかと疑心暗鬼でしたが、案外しっくりきています。

すべての部屋はラオス、フランスの建国や成り立ちに寄与した歴史的人物がモチーフとなっているそう。全ての部屋が少しずつ違うインテリアらしく、これは再訪したくなる人も多いだろうな。

ダブルシンク。窓からは少しばかりの明かりが入ってくる。

瓶に入ったお水には竹細工のカバー。滞在中ペットボトルの水はほとんど見かけず。

ラオスで、しかもこんな自然の中でホテルを作るのはいろいろな制約もあるでしょうし、全体的な質感は日本などに劣るものの、空間の作り込みは高水準で想像以上。石鹸はバタフライピー。歯ブラシやコームなどはかわいいインディゴのポーチに収納されています。

なんだかいい香りがすると思えば、足元でオイルが炊かれていて。

バッグとエメラルドグリーンのハットはコンプリメンタリー。

このサンダルがとても履きやすくお気に入りに。

ハンドシャワー付きトイレ。

シャワー側からトイレを見たらこのような光景。ガラスなどで完全に区切られているわけではないので、気になる人は気になるかも。

シャワーブースから外に出ると木製のバスタブ。一気にお湯を出すとぬるくなってしまうのが難点でしたが、ゆっくり出せば問題ありませんでした。ハーブ入りのバスソルトが良かった。一晩たつと落ち葉や枝、砂などですぐ汚れます。自然に包まれた場所なので当たり前のことですが、それを含め受け入れられることが、このホテルを満喫できる条件かもしれません。

今回滞在したのはVILLAなのでバルコニー付き。写真にはありませんが手書きのウェルカムカードも。ダイニングテーブルがあるので、朝起きるとここでのんびりするのがルーティーンに。もちろんインルームダイニングも頼めますが、The Great Houseから離れているので大変だろうな。

ミニバーというには豪華すぎるような・・・。ラオスの寺院モチーフの置物がエキゾチックな雰囲気出してます。

ラオス国内外のリカー、そしてスナック。

滞在プランによるのかもしれませんが、シャンパンとワインを除きコンプリメンタリーでした。ビアラオが3種類ありましたが、ゴールドが一番気に入った。

ネスプレッソではなく、ラオスコーヒーのカプセル

ウェルカムフルーツはランブータン。これは嬉しい。3日間かけて完食。日本じゃなかなか食べられないですしね。

プライベートプール。最高です。もちろん裸プールやってしまいました!

デッキからは雨季であることも相まって荒々しい滝。おそらくこのホテルの中で、もっとも滝の迫力を感じられる部屋。滝の上には護り神のようなモニュメント。

プールのすぐそばが滝・川なので、プールに浮かびながら・・・滝の自然音に癒されます。

「ザーッ!」という感じの轟音なので夜うるさいかなと心配でしたが杞憂でした。扉を閉めると、ほとんど遮音されます。

日焼け止めもあり。日焼け止めが標準で置いてあるホテルははじめて見たかも。

プールで泳いだ後はバルコニーでビアラオ。これまたルーティーンに。

日が落ちたあとのThe Great Houseからは、昼間とは異なる美しさが漂う。

ルアンパバーンでしか飲めない「ルアンパバーンビール」。初日はラオスの宮廷コースを。もちろんアラカルトもあります。宮廷料理は、一緒にまとめて出てくるから少し時間がかかるらしい。

しばし我慢の時間かと思えば、前菜が出てきました。これがとても美味しい!お味噌を包んだような一品。お皿はタイのもの。

スープは薄味でほっとする味。これに限らずラオスは全体的に塩辛いものが少なくて良かった。シェフは最近来たタイ人。これまたニコニコしていていい人だった。

雨季なのでオフシーズンなのでしょう、3泊の滞在で空いていることが多かったですが、テラス席はほぼ満席になることも。予定が決まったら座席指定を含め、予約をオススメします。

時間がかかると聞いていたが、思ったより早くメインディッシュが出てきた。

一番真ん中は近隣の農家から仕入れたフレッシュな野菜のサラダ。そのほかも、魚、肉、野菜、バランス良く彩られたメニューの品々。

基本的に辛くないのが、タイ料理との違いでしょうか。もしかすると観光客向けに加減してるのかも。それでも「調整して少しずつ使ってね」と言われる調味料は激辛なのが、東南アジアを感させてくれます。ラオソーセージはボソボソした食感で日本にはない風味。ボソボソと表現すると美味しくなさそうだけれど、ソーセージとしてはとてもさっぱりしているのが特徴。とても気に入って滞在中に何度も食べちゃった。

白身魚はティラピア。海なし国なので、当然ながらラオスでは海魚のメニューを見かけなかった。蒸したお魚の上に乗っている唐辛子の色味がパプリカに見えたので食べてみたら当然のごとく激辛で撃沈。定番のラープもありこれがまたお米にあう。

主食は黒米の入ったスチームライス。これがもちもちして美味しい。蒸しカゴが大変かわいい。お米は手で丸めて、おかずと一緒に口に運ぶのがラオス流。試してみたら、美味しいし食べやすい。お米と一緒に食べるから、おかずは一緒に出てくるんだそうです。

こちらのスープの手前の茶色いもの、なんだかわかりますか?

お魚かと思ったら、なんと「木」。サカーンというチリペッパーウッドで、胡椒や山椒と似てピリッとした味がするなんとも珍しいもの。風味付けだけで食べるものではないそうですが、外側はまるでお魚のような食感で言われないと全く木だとはわかりませんでした。貴重で高級なものでなかなか食べられないんだよ、と教えてくれました。

そしてこれらのメニューはなんと全ておかわり自由!たくさん食べてねと言われましたが、これだけの量ですから辿り着かず・・・「おかわり、食べないの?」と少し残念そうなスタッフの顔が印象的でした。とても美味しかったんですが。

デザートは、バナナのココナッツミルク煮。ほんのり温かくこれまた期待通りの美味しさ。

バルコニーには、ナイトスナック。これまた日替わりで、この日はドライココナッツ。

ターンダウンの済んだ部屋に戻ると、ベッドの上にはナイトギフト。3泊しましたが、毎晩の楽しみでした。うっすらと聞こえる滝の音をBGMに、ゆっくりと眠りにつきました。

よろしければ後編もご覧ください。↑

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