デュシタニ京都(Dusit Thani Kyoto)プリミエガーデン ツイン 宿泊記

ホテルステイ

とある週末、京都へ旅行してきました。泊まったのは2023年9月に開業したばかりの「デュシタニ京都」。タイの大手ホテルチェーン、デュシットインターナショナルのラグジュアリーホテル。

規制の関係で、デュシタニ京都が建つこの場所では、高さは最高限度が15mらしい。戸田建設は高さを再最高でぎりぎりの14.95mに抑え、建物の階数は地下2階・地上4階建てとした。

西本願寺の門前町に位置し、タイの優雅さと京都の伝統美が調和している・・・・という前評判ですが、日本に、それも京都にタイ資本のホテルができたなんて興味津々。日本に居ながらして、タイを楽しむことができるのでしょうか。

観光エリアからは少し離れた西洞院通にありますが、京都駅からタクシーに乗るとあっという間にホテル到着。住宅街の中にいきなり現れる様はインパクトがあるが、観光には少々不便なエリア。とはいっても洛中エリアなので、街歩きが嫌いでなければ楽しめる。ちなみにタクシー運転手への知名度はまだ十分ではないようで、場所&新しいホテルですと伝えるとなんとなく理解してもらうことができた。

チェックアウトは15時から開始だが、移動の都合で14時ごろにフロントへ。

ウェルカムドリンクは飴湯。京都らしくはあるものの、ここはチャトラムーのタイティーが良かった(笑)。

まだお部屋の準備ができていないとのことなので、その間プールを利用したいと伝えると快くOKの返事。チェックイン前はうっすらと雨が降っていたこともあり、荷物がほんの少し濡れていた。これを見逃さず、奥からタオルを持ってきてくれ、荷物を拭いてくれたのには感動。

滞在を通して感じたのは、スタッフの方が皆とても感じが良い。多国籍で、この時は韓国の方と日本人の2名にご対応いただいた。

スパにジム、プールは地下。エレベーターで降ると、スパのレセプション。スタッフはタイ人女性。自分のなんちゃってタイ語を使ってみるととても喜んでくれて嬉しかった。自己満足・・・。スパに限らず、ホテル内で見かけるタイ人はいつも和気藹々と仕事をしており、仕事はこうありたいものだと思った。人によっては気になるかもしれない。

更衣室内のインテリアは上手くまとまっていて、かつ高級感を兼ね備えている。ただ、なんとなく雑然とした印象を持った。

タオルの重ね方とか、ペットボトルの並べ方とか、ちょっとした労力で随分高級感が出るのに、ちょっともったいない。

他のラグジュアリーホテルは常時スパのスタッフが待機して環境整備をしているけれど、デュシタニではあまり存在感がなく、この時だけかはわからないが・・。

アメニティはタイのスパブランド、HARNN。これは嬉しい!

脱衣所内にお風呂があるのだが、バスタブにシャンプー類が置かれていたのが不思議だった。シャワーブースがいくつかあり、そちらにも設置されている。これはバスタブで使うのを想定しているのか。。

お風呂はプールで冷えた体を温めるのにありがたい。

大きくはありませんが、ドライサウナも楽しめる。

肝心のプールは・・・なかなかのラグジュアリー感。ただし無駄のない長方形というわけでもなく、一部階段になっている。長さは15メートルくらい?と泳ぐ感じではなく、浸かって楽しむためのプールという印象。この画像は公式HPから拝借したものだが、実際に行ったときもカップルが1組滞在中、一緒に入るのはさすがに狭いなという感じだった。幸いすぐに貸し切り状態になったけれど、逆の立場だと自分もすぐに出て行っちゃうかな。

デイベッドも2組分なので、きっと混みあう場合は受付で教えてくれるのだろう。

15時をすぎたタイミングでスパを出てレセプションへ。無事お部屋の準備ができたようで、スムーズに鍵を受け取ることができました。

チェックイン開始タイミングだったのでレセプションはお客さんで大賑わい。先にチェックインしていたのが幸い。声掛けしたらすぐに鍵を頂けた。

部屋までの通り道。

茶室を模したティーサロンは、日中たくさんのお客様で溢れていた。そのほとんどが女性、いわゆるヌン活スポットとして大盛況。隔週土曜日には舞子さんによる舞いが披露されるようで、まさにチェックイン当日は土曜日。プールでプカプカしている時間がまさに舞の時間だったようだが、その後ゲストと歓談するきれいな舞子さんを見ることができた。

今回宿泊するお部屋は、プリミエガーデン ツイン。デュシタニ京都はその立地から眺望に期待できないようで、そうならばと今回はお庭ビューのお部屋を予約した。今回のお部屋は、フロントと同じ1階。ガーデンビューの部屋は、1階だけなのかは不明。

40平米のお部屋はこじんまりとしていながらも落ち着いた内装。良くも悪くもしっかりと日本風に寄せられている。タイっぽさは感じないが、タイ人ゲストが多いであろうことを考えると納得するところではある。

広さは40平米と、ラグジュアリーホテルでは一般的なスタンダートルーム。部屋の奥には土壁と坪庭がちらりとみえる。

宿泊当時、ガーデンビューのお部屋の様子は調べる限り見つからなかったのでどんなものか気になっていたのだが、無難な印象。デュシタニ京都の「シティビュー=民家ビュー」と考えると、選択肢の一つにはなり得る。けれど、、視線を上にやると、同様に民家が視界に入るのは想定外。

ウェルカムアメニティとして、抹茶コーティング豆菓子が用意されていた。ホテルオリジナルの干支ボックスが大変可愛くて好み。

ドライマンゴーのあるホテルは初めて。タイっぽさを感じてちょっとテンションが上がる。

ただ、飲み物があまりに割高なような・・・。ソフトドリンクのコーラが一本1000円超となかなか強気。庶民には手が出ず!

ウェットエリアは、こじんまりとしていながらもダブルシンク。2人でアメニティを広げるには少々手狭。足元には体重計にタオルが用意されているが、バスタオルは2枚。もちろんリクエストすれば追加で頂けると思うけれど、朝晩と同じタオルが前提なのは少し寂しい。

スパ同様、部屋のお風呂にもHARNNのアメニティ。これは個人的に結構な加点。湯船もとても良くできていて、思わず長湯でリラックス。

クローゼットは左右に一つずつ。ロングコートは裾が着いてしまうことが度々あるが、こちらは心配ご無用。左右で引き出し数が異なるのが使いやすい。

中庭側にもお部屋はあるものの、お庭が眺められるのは実質地下だけ・・その地下はぐるっとレストランフロアなので、客室は無いのかな?通常のフロアだと向かいの客室を見ることになりそう。最もリーズナブルな客室(デラックスキングや、デラックスツイン)は、ホテル予約サイトの写真で障子が閉まったまま、という理由がわかったが、なるほど滞在中は基本締め切りっぱなしになりそう。今回宿泊したガーデンビューの眺めが良いとは言い切れないものの、比較すると納得。多少なりとも贅沢さを感じるなら、最低でもプリミエツインやプリミエダブルには泊まりたいところ。

地階に降りると、中庭を散歩することができる。レストランに行く時の通り道になる。

レセプションの横には、ミュージアムショップのように塗りのお椀や組子コースター、升などが販売されていた。必ずしも京都のものではないようだ。特徴的な柱は全てタイからの輸入品だとか。

さて、部屋で休んだ後はいい時間になったので夕食へ出かけることにしました。先斗町まではゆっくり散歩して1時間弱、いい運動です。

静かなホテルに戻り、ゆっくりと就寝しました。

今日の天気は気持ちのよい晴れ。部屋から見えるお庭も輝いて見えます。

朝食会場は地下1階のレストラン、Ayatana.

バンコクのタイレストラン「Bo.Lan(ボー・ラン)」のシェフが監修しているとかなんとか。ホテルの朝食でタイ料理が食べられるなんて、大のタイ料理好きとしては夢のよう。

ビュッフェに加えアラカルトメニューをオーダーし放題ということで、気合を入れて向かう(嘘)。

土曜日だからか日本人が多めで約半分。タイではなく欧米のゲストが多かった印象。

アラカルトのオーダーができるにも関わらず、ビュッフェは結構な品揃え!特別美味しいと思ったものはなかったけれど、豊富なフルーツとジュースが嬉しい。

ビュッフェ台の中にはマンゴスチンを発見し、さすがデュシタニ!と心が躍ったものの、最後は満腹で食べられず。

柄にもなく、TWGデュシタニ京都オリジナルブレンドの紅茶をチョイス。レモングラスのさわやかな香りを期待したが、ちょっと渋みがでてたのが悲しい。

タイ料理からは、おかゆとパットシーユーをオーダー。平打ち麺の焼きそばといったところで、なかなか美味しい。お願いしたらナンプラーも頂けたので、惜しみなくかける。

パートナーはタイ料理の定番、ガパオを頼んでいたが、想像以上に本格的な味で驚いた。酒好きな人なら朝からシャンパンが欲しくなること必至。

デザートからはシナモンフレーチトースト。これが大ヒット!

前日から卵液に漬けていたであろうフレンチトーストは、ふわっふわで口の中に入れた瞬間、文字通り溶けてしまった。

キャラメリゼバナナのパンケーキ。

しっかり目なパンケーキなので、ある程度お腹に余裕をもってオーダーした方が良かった・・・。スタッフさんの言う通りそれぞれのサイズがしっかり目なので、あれもこれもと頼んで食べきれない人がたくさん居そう。

満腹で退散。

チェックアウトまで時間があるので「苦しい~」とうなりながら、部屋でダラダラと過ごす。少しうたたねをしたらあっという間にチェックアウトの12時前。

デュシタニ京都への滞在は、日本にできたタイ資本のホテルに泊まってみたかったのと、京都のラグジュアリーホテルが軒並み高騰しているから、という2つの理由で決めた。

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デュシタニ京都

驚くべきは、宿泊料金が、京都に多数あるラグジュアリーホテルの、1/4程度という点。パークハイアットやリッツカールトン、フォーシーズンズなど今や平気で1泊20万円オーバーだが、こちらは5,6万円で宿泊可能。今や手が出ないアマン京都と比較すると10分の1。

ホテルの空間や設え、サービスなどは、宿泊料に比例してシンプルになりそうなものだが、滞在中そうは感じさせず、京都の最高級ホテルに負けていないように思えた、圧倒的なコストパフォーマンスホテル。昨今の京都の相場を踏まえると貴重な選択肢になりそう。逆に今が、特別に安く泊まれるキャンペーン期間なのかもしれない。

京都に観光に行く知り合いにも、オススメしやすいホテル。大変お世話になりました。