GoToを使って冬の富山旅行へ。北陸地方は以前仕事で福井へ行っただけで、富山県は初上陸。白えびや香箱蟹、私の大好きな海の幸を堪能した旅行になりました。
富山に行く方はほとんどが新幹線を利用されると思いますが、今回は飛行機を利用。羽田空港から富山きときと空港へ向かいます。元々は一日4便あるフライトもこの時は2便のみ。朝9時5分発のフライトです。朝早いのでラウンジでゆっくりする間もなく、搭乗口へ向かいました。
保安検査証には、「雪のため羽田空港に引き返す可能性もございます」との注意書き。そう、北陸地方へ寒波が押し寄せているタイミングだったのです。フライトを変更することも考えましたが、出発空港への引き返しも面白い経験かと思い決行したのでした。
なるほど、富山に近づいてくると一面真っ白、雪でとても綺麗です。富山空港はそこまで積雪も多くなく、難なく着陸することができました。とはいえ雪はそこそこ積もってます。レンタカーを運転するのは怖いので、バスにて富山駅に向かいました。朝早く家を出発したので、この時点でお腹はペコペコ。道中スマホで気軽に食べられるお昼ご飯をリサーチ。駅にある富山で有名なブラックラーメンとやらに決定。
富山のブラックラーメンって何度か耳にしたことがあり、どのようなものが想像がつかなかったのでトライしてみました。塩辛くてライスは必須という話を聞いたので、一応セットを。そして生ビール。
一口食べると・・・めちゃくちゃ塩辛い!こんなにしょっぱいラーメンがあるのか、とびっくりするような辛さです。ライスが必須という意味が理解できました。こってりじゃなくて、しょっぱいのです。コンビネーションを楽しむというよりもライスで塩気を薄めると意味でのライスな気がします。特にメンマを口に含んだ瞬間は塩をかじってるような感覚に・・随分喉も乾くので、生ビールが正解です。
なにやらブラックラーメンというのは空襲からの復興時、肉体労働者の塩分補給のために始まったラーメンだとか。なるほど。
旅先で食べるものは面白いです。なかなかいい経験をさせてもらいました。旅行にくる方はぜひ試して欲しいです。オープンとほぼ同時に行ったので自分が最初の客でしたが、食べ終わるころにはお客さんがたくさん入っていました。
食べ終わったあとは、あいの風とやま鉄道にて高岡駅へ。鋳物で有名なこの街は素敵な古い町並みがあるそうで、一度来てみたかったのです。高岡駅につくと線路は真っ白。雪国とは縁がないので、気をつけて歩かなければいけません。よたよた歩きになってしまいます!
駅から歩くこと15分ほどでしょうか、古い町並みに到着。ここは「金屋街」といって、高岡鋳物発祥の地。格子造りの古い町並みが広がっており、2012年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
やっているお店がないわけではないものの、人はほとんどおらずがらんどうとしています。鋳物資料館はオープンしていたので、少し見学をさせてもらい金屋街を後に。
途中見つけた仏さんはサッシの中に入って大事にされています。ほっこりしますね。
お次の目的地は高岡大仏。奈良・鎌倉と並び、日本三大大仏と呼ばれています。住宅街の中に突如現れ驚きますが、それが観光的には面白いです。地元民は敬意を込めて「だいぶっつぁん」(『大仏様』を表す呼称)」と呼んでいるそう。
元は木造の大仏だった物が大火で焼失し、その後〝銅器の街〟高岡の伝統技術を結集して昭和の始めに再建されたとのこと。雪景色の中のだいぶっつぁんはとても凛々しい顔で訪問できてよかったです。高岡にきた1番の目的を果たしたところで、富山駅へ戻ります。
富山駅についた後、歩いてホテルへ途中見つけた好みのボーリング場。調べると富山鉄道がやっているらしい。ホテルにチェックインして荷物を置いて休憩したらいい時間なので、夜ご飯を食べに徘徊。
アーケード街の近くで見つけたお寿司屋さんに入ってみました。寿司栄さん。「すしさかえ」ではなく、「すしえい」と読むそうです。今回は富山の味にぎりというコースをお願いしました。見る限りお席はカウンターのみ、最後の1席にギリギリ座れて満席。人気店のようです。
タイに甘エビ。
バイ貝に、寒ブリ。両方うまい!貝は得意じゃないのに美味しいと思いました。ぶりもしっかりとした厚みに脂が乗ってて冬に来た甲斐があります。
アジ。青魚も大好きです。次はマグロ、かな。あまり記憶にないので、さほどではなかったのかも。。
富山の本領、白えびに香箱ガニです。白えびは水晶のように透き通っており、綺麗!感想は言わずもがな。最高でした。写真を撮り忘れたネタもあるかもしれませんが、これにてコース終了。お支払いは3000円代でしたが、夜にこの水準のものをいただけてこのお値段はなかなかお値打ちです。惜しむべきはこのお寿司屋さんはお酒の提供をしていないということ・・。それを知った上で訪問したので良かったのですが、少しくらいお酒があったほうが、お寿司はより美味しくなるんじゃないかと思います。とはいえ、行く価値のあるお店なのは間違いない!
1軒目ではありつけなかったお酒を求めて向かったのは「醍醐」。
こちらでも旬の海鮮を食べられました。当たり前のように新鮮でお安い。東京で食べるのがバカバカしくなります。。。
お酒が進みます。しっかり目の重めな地酒をお願いすると、弥久(びきゅう)というものが出てきました。
こんな綺麗な白子はたべたことないかも?ってなくらい美しい白子ポン酢も。美味しくて半泣きになりながら食事をしています。ビール3杯、日本酒2合を飲み、ホテルに戻って泥のように就寝したのでした。
思い出すたび、美味かったなあ・・・と余韻。
翌日はいつもより少し早起きしました。窓を開けると雪が積もっていてとても綺麗。歩くのは大変そうということでタクシーを呼んでいただき、目指したのはこちら。
スターバックス富山環水公園店です。ここは2008年にスターバックス社のコンテストで優勝したことがきっかけで、有名になり今では「世界で一番美しいスターバックス」と言われているそうです。行ったことはなくとも、写真でみたことがある方も多いと思います。
いろんなホームページでも必ずと言っていいくらい紹介されているため、混んでいるかと思いきや案外空いていました。日曜日の9時頃の店内。すごく平和で穏やかな、暖かい空気が流れています。
流石にテラスは寒いので、窓際にて朝のゆっくりとした時間を過ごしました。
駅に戻り、お土産を購入。きときと市場とやマルシェ内にある北水さんにて海の幸を購入。実家にもいくつか送ると、「白えびを一度食べてみたかったの」と喜んでいました。確かに地方では白えびを手に入れる機会はない気がします。
バスで空港へ向かい、搭乗口へ。客も少なく、お土産屋もガラガラ。この日は時刻表に4便のみフライトが記載されていましたが、内2便は欠航。一日2便で空港が成立するとは思えません・・・。むかーし訪れた、ボリビアの空港は1日1便でしたが、ここは日本。新幹線が便利とはいえ、今後が非常に心配です。
急遽思い立って向かった富山旅行、週末の弾丸旅行にぴったりな、ちょうどいい目的地でした。何より美味しい海鮮が想像以上に安く気軽に食べられたのはいい収穫。美味しい思いをしにまたこようっと。