だいぶ前の話になってしまいますが、中国は上海にできたアマンに宿泊をしてきましたので記録。アマン上海に宿泊する前は、パークハイアット上海に滞在していました。
パークハイアット上海をチェックアウトした後は、アマンの送迎車でアマンヤンユンへと向かいます。ハイアットの入り口でコーヒーを購入し待っていましたが、時間になっても現れず・・・心配していると、エレベーターの前でアマンの看板を持って出迎えてくれていたそうです。入れ違いだったようでちょっと申し訳ない。
アマンヤンユンへ
パークハイアット上海のスタッフに見送られ、アマンカーに乗り込む。
車はちょっと古めのベンツ。
お水と簡単なお菓子、ビスコッティとナッツがありましたが、なんとなく湿気を帯びている気がしたので手をつけず。
チェックイン
同じ上海ですが、小一時間ほどかかったでしょうか。アマンヤンユンに到着。大都会を離れ、いわゆる「郊外」な雰囲気の中、立派なファシリティが浮かび上がってきました。
天井の高いチェックインロビーは、ケリーヒルらしく伝統とモダンが融合しています。ウェルカムドリンクは、素敵な茶器による中国茶。パークハイアット上海のスタッフより、皆さん英語がこなれています。チェックアウト時だけ、カタコトの日本語をお話しされるスタッフさんがいました。
来て初めて知りましたが、とにかく敷地が広いです。もちろん電話をするとカートで駆けつけてくださいます。数日なら散歩がてらの移動も楽しいですが、長期滞在だとなかなかそうはいかないでしょう。
コンクリートの塀で囲まれた中に、いくつかのスイートとその中心にヴィラが設けられています。
ヴィラのそばにはプールも。いうまでもなくホテルのメインプールもありますが、ヴィラの宿泊者はそこに行くまでもなく十分楽しめますね。
アマンヤンユンのルームカテゴリは大きく分けて2つ。「ミンコートヤードスイート」と、「アンティークヴィラ」。ヴィラは独立しているものの、覗こうと思えば外から丸見えな作りになっていて、個人的には落ち着かないような・・・。内装はとっても素敵なのですが!
お部屋
「ミンコードヤードスイート」の中にはいくつか小分類があるようで、今回はその中で一番広い160平米のお部屋に宿泊。ミンデラックスパビリオンというらしい。
部屋の入るとすぐそばにリビングスペース。趣味の良い、暖かい雰囲気。もっとも暖炉もありました。
アマンヤンユンの「ヤンユン」は豊かな雲を意味しているそうで、ウェルカムカードにも雲がデザインされています。
フィンガーボウルには木の葉が。大好きなセンスです!
お茶、コーヒー、お水そしてスナックも完備。お水は瓶です。
連泊中、お水の銘柄が、タスマニアのものに変わりました。スナックは送迎の車と同じもので、こちらは湿気ていません(笑)。
ミニバーのお酒はビールしかありませんので、ワインリストを電話でお願いすることになります。
使いやすいデスク。
クローゼットが2箇所あり、一人分でこの広さ。かなりの使いやすさです。
ベッドルームの両側がお庭。見るからに組子の掃除が大変そうですが、綺麗にされていました。ターンダウンの後は、日替わりのギフトも。
専用のお庭は2箇所。
片方が露天風呂になっています。静かな空間でくつろげますが、空港へのルートになっているようで飛行機の飛ぶ音が頻繁に聞こえてきます。唯一のネガティブなポイントです。
もちろん室内にもお風呂・シャワーブースはあります。シンクはシングルの物が2箇所に。最高に洗練されています・・・!お手洗いにはリモコンがあり、ウォッシュレットのような雰囲気を感じたものの使い方がわからず。
バスタブ横には基本セットにバスソルトも。
ケリーヒルを感じます。
チベットのお水。そのうちチベットにも高級リゾートが出来たりするのでしょうかね・・・。
個人的に今まで宿泊したホテル・お部屋の中で、もっとも広いお部屋でした。余裕で走り回れる広さのお部屋、お掃除するのも大変だと思います。とはいえ、裸足でうろちょろしていると足の裏が真っ黒になってしまったので、ルームシューズは必須。ターンダウン時に一度、ベッドメイクのおばちゃんと出くわしましたが、とても気のいいおばちゃんで好印象でした。外のお湯も張ってくれてて嬉しかった。
敷地内をお散歩
お部屋で一休みした後は、散策へ。
アマンヤンユンの広大な敷地は、豊かな緑、そして豊かな水に恵まれています。
これだけのものを維持するコストは想像以上のものでしょう。事実、絶えず庭師が手入れをしているのを、何度も見かけました。
江西省撫州市周辺から1万本を超える樹木が移植されたアマンヤンユン。気が遠くなるような壮大なプロジェクトは、撫州市出身の若き企業家、マ・ダードンによるもの。中でも高さ17mにも及ぶ樹齢千年ものクスノキの巨樹は「皇帝の樹」と呼ばれていたもので、アマンヤンユンのシンボルツリーとしてここ上海の地でも輝いています。
中国の自然と伝統、そして歴史を感じることができるアマンヤンユン。「楠書房」という紫禁城に仕える学者が学問や文化を習得したいわば学校が再現されていました。ナンシュファンと呼ばれるこの施設もまた移築されてきた優美な建物です。
書房内の設えは、文化財といっても過言ではない、素晴らしい調度品ばかり。スタッフが丁寧に説明をしてくれました。これらの家具・調度品はもちろん文革の前からのもの。文革当時も人目につかない場所に隠し、なんとか今に引き継ぐことが出来たそう。
アクティビティ:Incence experience
書房内では、書道や香道、茶道などあらゆる文化を学ぶアクティビティが提供されており、滞在者は予約の上参加することが可能です。今回は、香道を体験してきました。チェックインの際、香道は人気だから早めに予約しておいたほうがいいと聞きましたが、行ってみると満員御礼。参加できて良かったです。
中国人の方もいらっしゃいましたが、多国籍なグループだったため、英語での進行。
日本に住んでいても、今までの人生で全く縁がありませんでしたが、まさか中国で経験をすることになるとは。先生も、日本に勉強をしに行ったと仰っていました。非常にいい経験をさせていただきました。
Part2に続きます。