ザ・ペニンシュラ東京(The Peninsula Tokyo)宿泊記

ホテルステイ

遡ること数ヶ月前。クリスマスのホテルはさぞ高いんだろうな〜と一休を徘徊していたところ、お得なプランを発見。そのホテルは「ザ・ペニンシュラ東京」。なんとなく予約しただけでしたが、年末に向けてバタバタしているとあっという間にクリスマス。レストランには何度か訪れていますが、滞在は数年ぶりです。

【ザ・ペニンシュラ東京】の空室状況を確認する
ザ・ペニンシュラ東京 皇居外苑と日比谷公園に面する、都内屈指のロケーション

コロナ禍の今、めちゃくちゃお得なレートがたくさんありますね・・。ホテル側も苦肉の策なのでしょうが、長時間滞在プランは、休前日の贅沢なテレワークに使ってみたい。

日比谷の街はすっかりクリスマスムード。コロナ禍は夢だったのかと思うような人混みの中、ホテルに到着。

東京のほとんどのラグジュアリーホテルは高層ビルのテナントとして入居しており、一見ただのオフィスビルに見えてしまいます。しかしペニンシュラは建物全てがホテルというちょっと珍しいパターン。現代風でありながらも落ち着いた色味の、美しい佇まいが特徴です。

チェックイン

時間は15時をちょっと過ぎた頃。さすが24日のクリスマスイブということでチェックインまで10分ほど待ちました。

混雑しているからかチェックインカウンターではなく、コンシェルジュカウンターでのチェックイン。担当は急遽ヘルプに入ったベテランスタッフの方という感じで、チェックイン自体はかなりスムーズですが少々残念な対応でした。

カードキーをいただき、お部屋へ。

ルームツアー

お部屋に入って最初に感じたのは、「ちょっと暗い?」。冬だし、やはり安いレートかつ最もスタンダードなお部屋だとこのあたりは仕方がないかなと・・・

ペニンシュラクラスのホテルだとどの部屋でも眺めがいいような気がしますが、贅沢慣れしてしまっているのかもしれません。

ビル側からも部屋の様子が見えそうなので、裸族の方は要注意。

ペニンシュラの魅力の一つに、その部屋の広さがあります。もっとも標準的なお部屋で54平米、ラグジュアリーホテルの中でもかなり余裕のある空間を提供しています。おかげさまで、大きめのソファーも設置されていて居心地が良い。

ソファ正面のカバーを縦にスライドすると、液晶テレビと備え付けのDVDプレイヤーや各種端子が。

ザ・ペニンシュラ東京の開業は2007年。約15年経過していることもあり年季が入っています。DVDプレイヤーなんて今じゃなかなか見かけません。とはいえ親世代だとわかりやすくていい気もします。映画見たいと思っても、アンドロイドTVを操作して・・・なんてできる人は限られてますよね。

ファクシミリも使えるようで・・

お水は4本。ターンダウンでも特に補充はされず。

ミニバーのドリンクは全て瓶です。ワインはハーフボトル。ペニンシュラといえばのマンゴープリンもありますね!

コーヒーマシンは見慣れないもの。でも、ネスプレッソです。

カプセルは3個と少なめ。紅茶・ジャスミン茶もあります。特にペニンシュラのジャスミンは、フレッシュな香りにほんのりとした甘味が最高に美味しいのでぜひお試しください。買うとなかなかいいお値段がするのですよね。。

スナック類は2種類とちょっと寂しい。

日本茶もありました〜。

ウェルカムギフトはおかき。中身よりパッケージの方がお金がかかってそうな・・・という感想です。

小さなテーブルセットですが、座り心地も良く落ち着くスペース。

ベッドテーブルには各種リモコンと電話。引き出しの中にはワイヤレスのスマホ充電器もありました。

デスクの上には、ビバレッジメニュー。クリスマスですからガンガンお酒頼んでね!というメッセージでしょう。ホテルもかき入れ時ですからね。

アルコールジェルやお手拭き、マスクケースと一通りの感染対策グッズも用意されていました。

さて、ウェットエリアへ。中心に鎮座するのはバスタブ。

背面の造形とランティングが相待って、なんとも色気を感じるバスエリアです。

印象に残ったのはこちらのボタン。「スパモード」に切り替えると、一気にライティングが落ちて、ヒーリングミュージックが流れはじめるのです。そしてその音楽が相当エキゾチック。ペニンシュラは香港のホテルだった・・・と改めて実感します。スパモード、結構好きです。そのほかにもテレビやラジオも標準装備。

洗面台は背中合わせに2つあるので喧嘩になりません。惜しむべくは、バスタオルが2枚しかなかったこと。2人で宿泊すると、夜と朝で同じバスタオルを使わなきゃいけないのはちょっとだけ気になる。ビジネスホテルなら当然ですが、残念ながら庶民な私、ペニンシュラには贅沢をしにきているので・・・。

バスアメニティはペニンシュラのオリジナル。以前宿泊した時は、オスカーデラレンタのものでしたがここ最近変わったようです。個人的には惜しい変更。

新しいアメニティは、フレグランスキュレーターの大沢さとりさんによるもの。華道の師範かつ、茶道の茶名を取得、香道も学んだ方らしい。現代は様々な肩書きがあるものです。

シャワーブースは、腰かけられるのが◎。お湯につかったあとはいつも立ちくらみをしてしまうので、大変ありがたい。

惜しい変更といったものの、デザインは素敵です。素材はアルミニウム?環境に配慮した素材だと思いますが、他のホテルではみたことがありません。最初容器が凹んでいたため「使い回し?!」と驚いたのですが、素材特有のものでした・・

ペニンシュラは最も標準的な部屋で54平米。その広い客室には、かなりの広さのドレッシングルームが設けられています。

いや〜広い。広い上に、使いやすい。数あるラグジュアリーホテルの中でも、群を抜いて使いやすい設計だと思います。扉の開け閉めは必要ありませんし、カバンやちょっとした着替えも雑に置くことができます。整理をする時間のない時はもちろん、整理をする時にも使いやすいし、機能的。

バレーを頼んだ際のやりとは、このボックス経由でできます。みっともない格好だから受け取りのためにわざわざ着替えて、なんてことをしちゃう見栄っ張りさん(=私のことです!)には大助かりです。

ドライヤーはレプロナイザー。近くの百貨店の中に偶然お店が入っていたので値段を見てみると、想像以上にいいお値段でびっくりしました。今のドライヤーってこんなに高いの?!・・・ってただ自分の感覚がアップデートできていないだけだと思いますが。

なんたって大学入学時に購入した、無印良品のドライヤーをいまだに使用しております。干支が一周するほど愛用した今じゃ半分壊れ掛けですが、シンプルなデザインと風量が気に入っているのです。

ホテル内施設・食事

エレベーターホールには中空の空間があり、アルミニウムと思しき素材のオブジェが浮かんでいます。なんのモチーフかはわかりませんが、結構面白い。

ホテルの裏口、丸の内仲通り側には特設のクリスマスマーケットが展開。コーヒー等のドリンクに加え、ちょっとした焼き菓子やケーキが販売されています。午後にはだいぶ売り切れていましたが、クリスマスの彩りにぴったりな品々は、見ているだけで浮き足立ち、楽しくなれますね!

たくさんのケーキから選びたい人はB1階のブティックがお勧め。

ということで、種類が豊富な地下1階の「ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ」へ。クリスマスの雰囲気にぴったりなケーキがたくさん用意されていました!予約をしていなかったため購入できるか心配でしたが、約20分ほど順番待ちをしてなんとか購入。支払いは部屋付、ケーキは希望の時間を指定して、お部屋まで運んでいただきました。

案内役のスタッフさんがいたので、「宿泊しているのですが、並ばずに購入はできますか?」と尋ねたところ、NGとの回答。交渉次第な気もしますが、宿泊客でも購入を希望される方は余裕をもっていかれることをオススメします。

今回は利用しませんでしたが、ペニンシュラのプールも素敵です。

水中で泳げば、ヒーリング音楽が聞こえてくる最高の空間です。今は予約制のため、意気込んで事前予約をしていくも、水着を忘れるという失態。貸し出しもなく販売オンリーだったので、今回は泣く泣く断念。一度しか使わないであろう水着は買いたくないというドケチ心理が勝りました。無駄に持ってきたキャップとゴーグルが、虚しさを増幅させてくれました。泣

冬至が過ぎたとはいえ、陽が落ちるのは早いです。今日はお寿司を予約しているので、それまで散歩をしたりして時間を潰します。

お店に伺う前に、食前酒のペニンシュラのハウスシャンパン。お部屋のミニバーにあったものです。

夜はホテル内「鮨 和魂」にて。クリスマスの雰囲気はでませんが、落ち着いた空間でいいチョイス。お鮨が最高でした。

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感動するほど美味しかった和魂でのディナーの後は、部屋でスイーツタイム。地下1階の「ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ」で購入した特製ケーキ。お部屋にはお皿がなかったので、おかきが乗っていたお皿で代用。

赤いケーキは「プティブッシュルドルフ」

赤いコーティングの中はオレンジのチョコレートムース。軽いムースに爽やかなオレンジの香りが華やかに広がります。いうまでもなくトナカイを模したデザインですが、ちょっと怒った表情に見えるのが愛らしい。

緑のケーキは「柚子抹茶プティサパン」

外側は抹茶のグレーズですが、内側はバニラムースに柚子のアクセント、甘味と酸味のバランスがバッチリ。こっちはクリスマスツリー。

本当は定番のショートケーキやチョコレートケーキが食べたかったのですが、可愛さに負けて今日ばかりは珍しいチョイスです。

チェックアウト

翌日は朝食をスキップし12時前・ピーク時のチェックアウトでしたが、数人のチェックアウト待ち行列ができていました。

エクスプレスにしていたのでラッキー、と思って近くのスタッフの方へその旨を伝えると、「エクスプレスになっているかを確認しますのでお待ちください」「ミニバーの利用はありますか?」・・・うーん、エクスプレスチェックアウトってなんだっけ?

チェックイン時のモヤモヤもあり、素敵なホテルなのに残念です。ほとんどのスタッフ、主に若手の方々の対応や接客は良かったのですが、逆に上の世代の方々の対応は少々見直した方が良いように思いました。

そんなこんなで気になる点はあったものの、素晴らしいホテルであることは間違いありません。ハード面では営業年数分の趣はあるものの、ゲストの居心地の良さを徹底的に追求し設計されているのを改めて確認した滞在でした。機能的な作りであることはもちろんですが、その向こう側には「過ごしやすさ」「心地よさ」があります。ザ・ペニンシュラ東京は、長期滞在をしてこそその魅力を最大限に享受できるホテルでしょう。