五島リトリート ray(GOTO RETREAT ray)宿泊記

ホテルステイ

五島福江空港へ到着。五島というと隠れキリシタンのイメージが強いですが、最近ではNHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」の舞台だそうで、図らずも少し話題になった場所に訪問してきました。

空港ではどこかしこも教会のステンドグラスを彷彿とさせるデザイン。島の特産「椿」のモチーフなど、特色溢れる素敵な空港です。

着後レンタカーを借りてホテルへ。空港からもほど近く、自然が豊かでアクセスもいい場所にありました。

今回お世話になるのはこちら「五島リトリート ray」

近年よく耳にするリトリート系ホテル(瀬戸内リトリート、箱根リトリート・・・)の一つで、温故知新が運営しています。ちなみに以前ブログにした「江之浦リトリート凛門」とは、全く違う会社の運営です。

スタッフに出迎えられロビーに入ると目の前に広がるのは・・・

圧巻です!壁面いっぱいに窓が広がる吹き抜けのロビーからは、パノラマに広がる海が目に飛び込んできます。海を見晴らすたつホテルは、自然とつながる一体感。設計と建築は、橋本夕紀夫デザインスタジオ。代表作はペニンシュラ東京や、コンラッド大阪など。

チェックインカウンターはロビーにありますが、ぜひお部屋でチェックインをとのことなので直接お部屋に向かいました。(宿泊後、しばらくたった後の記事なので今の運用と少し異なる場所もあるかと思いますがご了承ください。)

お部屋は「オーシャンビュー露天ファミリーデラックス」1階の角部屋。

ワイドスパンの窓に五島の緑と空が切り取られています。

チェックインで振る舞われたのは特産の椿茶とかんころ餅。素朴さがどことなくほっとする味。かんころ餅は五島地方の名産で、干したサツマイモとお餅を混ぜて作るらしく。派手さや華やかさはないかもしれませんが、温かさを感じるものでした。

お部屋は70㎡とかなり広め、それぞれの家具がどっしりと設置されていますが、それでも圧迫感はありません。

照明はライフスタイル系ホテルで使われていそうなスイッチタイプ。若い人に受けそうなデザインです。

幅広のライティングデスクは、PC作業や書き物にも使いやすい。ITO BINDERYのメモ帳にはとてもぐっときました。

ウェットエリアはデザイン性が強いのですが、使い勝手は・・・少しいまいちでした。ソープやティッシュは流し台の下、持参のあれこれを少し置くと台がギュウギュウになるコンパクトさ。なのに立派な台に置かれた花瓶が。。

お掃除も大変そう。

アメニティも、特段変わったものはありません。1泊で2桁万円と考えると、椿油くらい欲しい気が・・・他のブログでは見かけたので、入れ忘れか、後日改善されたのかもしれません。

シャワーブースは室内なので、頭や体はこちらでゴシゴシ。

逆側は露天風呂。

露天風呂はとても良い!温泉ではありませんが、オープンエアで自然を眺めながらの入浴は最高の気分です。しかもここは五島。遠くまで来たな〜なんて考えながら汗をかける幸せを噛み締めながら、隙あらばダラダラと入浴してました。

湯船の周りの水盤はお湯ではありませんので、入らないようにしましょう。もちろん虫はたくさん居ます。夜になるとなおさらですが、自然の中にお邪魔しているので当然ですね。

湯船からは海を臨むことができます。逆に湯船に入らなければ、1階ということもあり海は見えません。部屋名にオーシャンビューとついていて楽しみにしていたのですが、、、う~ん。。

ミニバーはちょっとしたおつまみや焼き菓子、ビールに炭酸水、ヤクルト1000。手前のボトルはお水です。

インテリアは全体的に教会建築をイメージした家具調です。この辺りは好みによって評価が変わりますね。ロケーションのせいもあってか、家具調でありながらも非日常感は十分ありました。

素敵だけどね、洗面台に置くにはちょっと狭い。

ロビーから吹き抜けになっている2階部分が、ホテル固有のレストラン。朝食・夕食の両方が提供されます。

朝は五島のシンボル・鬼岳を楽しみながら食事をとることができます。もちろん、逆側(ロビー側)には海も。

静かな空間で食事を。世界観は作り込まれていますが、ラグジュアリーな感じではありません。レストランだけではありませんが、サービスも、もう少しこなれたらより良くなると思いました。

ロビーでは、お土産品が販売されています。五島の産品を中心に、温かみのあるものや、手に馴染みそうなセレクション。ON&DOは東京でも見かけたことがありますが、五島椿だということを初めて知りました。

瞑想室

レセプション横のバー

テラスから外を眺めていると、展望台が目にはいります。海岸沿いを散歩できるらしい。コースをおすすめして頂き、滞在中の朝食後に行ってきました。

海岸から臨むホテル。美しい姿です。ホテルからの眺めは当然素晴らしいものでしたが、こちらは意外な収穫。

海岸は正直なところゴミが多く・・・という感想もありますが、それ以上にワイルドな五島の自然や地形を自分の足でしっかりと感じられ、とても印象に残りました。一度は行ってみてもいいと思います。

散歩の後は、ホテルのそばにあるブーランジェリーに。

美味しそうなケーキに、パンがたくさん並んでいます。

季節的に汗ばむ陽気だったので、散歩あとのご褒美のような心持。お手頃な値段でこれまた嬉しい。美味しかったです。ホテルではランチが無いようなので、おこもりには良い選択肢。

気になる点も無かったわけではありませんが、五島の空気感でリラックスした滞在を楽しむことができました。カップルやファミリーでの滞在もいいと思いますが、おひとり様でも楽しめる空気感があり、幅広くお勧めできるホテルです。個人的には、田舎の親が喜びそうな印象。

五島福江は小さな島でしたが、静謐さと活気を兼ね備えた雰囲気があり、期待値を超えてとても良かった。海外旅行が少し行きづらい今、面白い目的地です!